呪術界の異端中の異端、伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)。
あり得ないほどの膂力と暴力的なまでの攻撃力に
あの五条が苦しめられるほどの強さ。
その反面、本人の性格はクズでダメでろくでなし。
まっとうに働いて稼ぐことのできない
ヒモ男という隙のあるキャラ造形が
どうにも魅力的な男です。
伏黒恵の実父ということで
「伏黒パパ」の愛称でも呼ばれる甚爾。
彼の強さや死の原因など
様々な要素について解説していきます。
書店で買うほどができなくなるほどの大人気作品「呪術廻戦」ですが本当に面白くて読み始めると止まりませんよね。
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目次
伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)とは?プロフィール紹介!
呪術廻戦8巻の表紙がカッコ良すぎて好きすぎるぅ pic.twitter.com/tmMU1WOeIH
— die後 (@die_once_midzy) April 4, 2020
出身は御三家のひとつ、禪院家ですので
元の苗字は禪院でした。
婿入りしたため伏黒に苗字が変わっています。
後述しますが、かなり変わった天与呪縛の持ち主であるために
禪院家にいた頃はかなり悪い扱いを受けていた様子。
そうして育ったためか、性格はかなりのろくでなし。
五条も結構なクズなのですがその五条が
「僕が引くレベルのろくでなし」と称するほど。
職業は呪術師専門の「殺し屋」
本人に呪力がなく、禪院家にも疎まれていたためか
呪術師の家系の人間として生きることに執着がなく
むしろ呪術師を殺すことを生業としていました。
真面目に働くこと自体は嫌いなのであまり仕事もしません。
そのため複数の女性の居所を転々と渡り歩く
まごうことなき「ヒモ」でした。
もちろんお金もありません。
しかし術師殺しの依頼を遂行した際は一度に多額の
報酬が手に入るため、作者曰く「リターンのあるヒモ」。
伏黒恵の父親
みんな知ってると思うけど伏黒甚爾はやばい pic.twitter.com/ZDWZnBLzSH
— unico (@hifutokokoro) February 4, 2021
見た目はかなりのイケメン。
禪院家譲りの涼し気で整った顔立ちに
細身ながら鍛えられた体と、口の端の傷が印象的です。
のちにある女性と出会い、性格が少し丸くなり
その女性との間に恵が生まれるのですが
禪院家の血は濃いらしく、甚爾と恵はかなり似ています。
恵を生んだ少し後に妻を亡くし、再び荒れた生活に戻ってしまい
息子の恵を禪院家に売る契約をしてしまっています。
これはのちに五条によって阻止されました。
伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)の術式・領域展開・技
5億円以上する特級呪具で牙突ごっこするのか… pic.twitter.com/ggdNnv6fvL
— キリコQB👍🌈🦀☔️🐟🐋🐬💀👶✋🤩🚀 (@GihrenZabi1) July 5, 2020
天与呪縛については後述しますので
この項目では甚爾の戦い方や使用する呪具の紹介をします。
呪力を持たないため、術式も、もちろん領域展開も使用できません。
その代わり、呪具以外にも普通の拳銃なども扱えます。
武器庫呪霊を所有
あれ、夏油が使ってる呪霊ってさ
— 柊 (@Shuto00001) September 15, 2019
過去編で伏黒パパが使ってた超万能低級呪霊型四次元ポケットじゃね pic.twitter.com/xDxVoXqq6t
のちに夏油のものとなる武器庫呪霊の所有者でした。
頭は人間の赤ちゃん、体は蝶の幼虫に似た呪霊です。
中に入れられる呪具の量に上限はないらしく
収納に困った様子はこれまで見られませんでした。
武器庫呪霊自体は呪霊であるため呪力があります。
したがって呪力に反応して張られるバリアなどは突破できないため
甚爾は呪力のない自分の体内に武器庫呪霊を飲み込んで
隠し持ったまま高専内への潜入に成功していました。
刀(名称不明)
甚爾の刀
— さくら (@skr_s_dream) February 18, 2020
この刀5億円もするの!?
ゴリゴリの特級呪具じゃん…そりゃ夏油の呪霊くらい軽くスライスするわ…#呪術廻戦 pic.twitter.com/QVry0NCg3h
鍔(つば)の部分にファーの付いた
刀身の太い刀です。
当時夏油の所有していた中で最高の高度を誇る
虹龍をも切り裂くほどの威力を持ちます。
売ると5億円ほどもするのだとか。
ナイフ(名称不明)
五条にトドメを刺すのに使いました。
天逆鉾でめった刺しにした後、この呪具に持ち替え
五条の額に突き刺しています。
結局は、トドメの際にこの呪具に持ち替えてしまったことが
五条の回復に繋がってしまいました。
特級呪具・天逆鉾(あまのさかほこ)
呪術廻戦の五条先生封印
— 虎竹刀@危険物甲種>消防甲4 (@GA_teon) May 12, 2020
あれはパパ黒が持ってた特級呪具、
天逆鉾で獄門彊を強制解除出来る。
※名のある術者の成れの果てなため。
※なお現在の所有者は不明
東堂との共闘が見れるのが楽しみ
ジャンプ3つぐらい終わりそうやし、
楽しみなの呪術廻戦ぐらい(´・ω・`) pic.twitter.com/yA5zT6OqjY
二又の短刀です。
短刀としての切れ味もなかなかのものですが
この呪具を特級たらしめているのは
「刀身に触れた発動中の術式を強制解除する」
という効果です。
そのため呪術師、とりわけ無下限呪術で
体を覆っている五条のような呪術師には
一発クリティカルを狙える武装となっています。
甚爾はこれを遠距離からの術式防御に使ったり
万里ノ鎖に繋ぐことでリーチの短さを補い
鞭のように振るったりと状況に合わせて
様々な使い方をしています。
万里ノ鎖(ばんりのくさり)
等級は不明。
これ自体は武器にはならないのですが
この鎖の末端どちらか一方を確認されるまでは
永遠に伸び続けるという不思議な効果があります。
甚爾はこの鎖の片方を武器庫呪霊に飲みこませたまま
出しきらずに使用することで
デメリットを打ち消していました。
特級呪具・游雲(ゆううん)
特級呪具游雲の生前の姿……(死んでない pic.twitter.com/GeTUNSjqfO
— ぴよ堂@呪術本誌 (@1_27mayo) January 15, 2021
のちに様々な人が使うことになる三節棍の呪具です。
こちらも5億円ほどの価値があります。
特級呪具のうち、唯一術式効果を持たない呪具です。
所有者の膂力に破壊力と殺傷力が大きく左右されるという
性質のため、甚爾のような高い身体能力を持つ者には
相性抜群の呪具となります。
しかし、最後に使用した者(甚爾)が
末端同士をぶつけて研ぐように形を変えて使用したため
現在はかなり破損した状態となってしまっています。
游雲の所持者の変遷
游雲きた!!みたいな引きだけど真希vsダゴンの時点で「…で?それでどうすんの?」ってなってしまう
— さくら (@skr_s_dream) June 4, 2020
真希さんはさすがに現状渋谷で最弱まであるというか
今後の戦いにはついて来れそうにないのでなんらかの超強化は必要#呪術廻戦 pic.twitter.com/uNwzG0CHj8
元々武器庫呪霊に入っていたのを甚爾が使用していたのですが
甚爾が死亡し武器庫呪霊の主が夏油になってからは夏油のものとなり
夏油の死後、五条が回収。
それを禪院家が所有権を主張したのですが、五条の力で
真希に渡しています。
その後交流会時に恵や東堂が一時的に使用しましたが
渋谷事変時に真希が持ち歩いていました。
その際、呪詛師オガミ婆の術式で蘇った甚爾が
真希の手から強奪したことで所有者が再び甚爾に戻ることとなりました。
よってこの呪具はその所有者を
???→甚爾→夏油→(五条・禪院家)→真希→(恵・東堂)→真希→甚爾
と変えていったことになります。
伏黒甚爾(禪院甚爾)天与呪縛の持ち主!どれくらい強いのか?
いやあのマジで、呪力/Zeroの伏黒甚爾が呪霊を見えてる見えてない論争あるように勝手に感じてるんだけど、
— 猫のせ燐子 (@snow_M_apple) January 11, 2021
九十九曰く「五感で呪霊を認識出来た」
五感は味覚聴覚臭覚触覚そして視覚なのでつまり「見えてた」て事でいいの??
誰か教えて。 pic.twitter.com/yz9g27ejHd
これまで作中に登場した天与呪縛所持者の中でも
かなり特殊な例が甚爾です。
普通、一般人でもほんの少しは呪力を持つものなのですが
彼は全くのゼロの状態で生まれてきました。
これはとんでもないレアケースであり
特級呪術師・九十九由基も
「呪力が完全にゼロなのは世界中探しても彼一人」
と語っていました。
得たものは超人的な身体能力
【呪術廻戦】あれ?禪院甚爾って普通にペラペラ喋ってませんでしたっけ?オガミ婆が死亡した事で意識が途絶えた?それにしてもコストである消費呪力がゼロだから永続的にこの世に縛れるってバグ技みたいなキャラだなあ。まあ、生前からして天与呪縛のバグみたいなキャラだったのですが。 #WJ28 pic.twitter.com/3ASDM5eEMc
— 金銀パール (@kinginpl) June 15, 2020
失うものが大きければ得るものも大きいのが天与呪縛。
彼の得た「高い身体能力」のレベルは
真希が得たようなものとは一線を画しています。
体が強化されすぎたため、体内に呪霊を収納しても
平気なほどの耐性を獲得。
その上五感が研ぎ澄まされすぎて、呪力なしで
呪霊を認識することができます。
それでも本人は呪力を持たないため、高専のような
呪術師・呪霊を排除する結界を完全スルーできます。
術式開示によるステータス強化も可
朝からひとり東京スタジオで仕事してるけど机の横に置いてある『呪術廻戦』の単行本をついつい読んじゃって進まない。
— 松山洋@チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) November 1, 2020
そしてまた禅院(伏黒)甚爾の天与呪縛のフィジカルギフテッドについて考えてしまう。
カッコいいなぁ、パパ黒。
また出てこないかな。 pic.twitter.com/1kvyBRkPPX
天与呪縛はそれ自体が術式であるため
自分が天与呪縛の持ち主であることを相手に説明すると
ただでさえ高いステータスの更なる上昇が見込めます。
そうなった甚爾がどれくらい強いかというと
呪力ゼロの上に自身の肉体のみで超高速移動が可能なため
五条の六眼でも「動きがまるで読めない」というほど。
五感も研ぎ澄まされるため、残穢を残さないよう気を遣って
行動しても、足跡と匂いだけで辿られてしまいます。
水面の上を走ることも可能。
防御力も相当なもので、五条の渾身の術式反転も
軽微なダメージで済ませてしまいます。
まさに「超人」「フィジカルギフテッド」。
伏黒甚爾は現在もう死んでいる?生き返った?
改めて体術の強さがモノを言う呪術廻戦という作品でフィジカル最強の伏黒甚爾に天逆鉾は相性が良すぎるよな
— 雨音 (@lord_chevalier_) June 26, 2020
刀身が短いデメリットも五条が認知不可の速度で動ける伏黒父には関係なく相手の間合いに入り込めるし、呪力0ゆえに最大の弱点になり得る領域展開も天逆鉾で対応出来るという死角の無さよ pic.twitter.com/CbRc9tj5OC
2006年時点ですでに死亡しています。
星漿体暗殺任務を引き受け、五条・夏油と戦闘となります。
天逆鉾で五条を殺害後、高専最深部「薨星宮」に侵入。
星漿体・天内理子と従者の黒井を殺害。
激昂する夏油を打ち負かし
(夏油は呪霊を取り込んでいるため殺すのを避けられました)
天内理子の遺体を持ち帰ることに成功します。
死の淵で反転術式を会得した五条と再戦
トドメを刺したかに見えましたが、死ぬ間際に
五条は反転術式を会得しており、再び甚爾の前に現れます。
五条は反転術式の応用で術式反転までも会得。
更に戦いの中で成長していき
無下限呪術の奥義、虚式「茈(むらさき)」までも
甚爾に向かって放ちます。
いつもの甚爾なら逃げているところですが
目の前で成長し、最強になっていく五条を
「ねじ伏せてみたい」
という感情が生まれてしまい
そのせいで逃げ損ね、左腕と上半身の左半分ほどを
失って死亡しました。
渋谷事変にて復活
バーサク状態で攻撃力2倍の200万パワー!!
— てー@ハイブリッドぢ主 (@kusozako_daiku) June 15, 2020
游雲を装備してさらに2倍の400万パワー!!
そして游雲を命を刈り取る形にすることで3倍の殺傷能力を高めれば
特級を屠る1200万パワーだーーっ!!#呪術廻戦#数億円する游雲は勝手に持ち出された上形を変えられました pic.twitter.com/oOkPk3aykW
時は流れて2018年10月。
渋谷事変に現れた呪詛師・オガミ婆の降霊術により
甚爾の肉体の情報が降ろされます。
オガミ婆の孫を霊媒に
甚爾の肉体の情報だけを降ろしたはずだったのですが
甚爾の肉体と言えば強化に強化を重ねた天与呪縛の「特別製」。
肉体が魂の情報を上書きしてしまい
肉体も魂も揃った「禪院甚爾」が復活してしまいました。
オガミ婆を殺した後も、天与呪縛により呪力を消費しない体のため
そのまま肉体を維持できてしまい、術式が暴走。
誰も止められない殺戮マシーンとなってしまいます。
陀艮戦に乱入
その後、恵・真希・直毘人・七海が陀艮と戦っているところへ
領域の穴から割り込んで乱入してきました。
(この穴は恵が逃走用に保持していたもの)
真希から游雲を奪い取り、一方的に叩きのめすようにして
陀艮を祓ってしまいます。
次の標的に定めたのは息子である恵。
意思も持たず、ただ本能のまま恵を追い詰めます。
なぜ自分を追うのか、父の姿を知らない恵は戸惑いながらも防御し続けました。
甚爾を止めたのは理性か慈愛か
#呪術廻戦 113話(最新刊)が良すぎる。【※以下、ネタバレ微少※】禪院家が全員集合したのも胸熱だったし、伏黒パパの気持ちを考えると言葉が出ない(じんわりと涙が込み上げてくる感覚)。懐玉編〜渋谷事変にかけて、爽快感と面白さが爆発していた。早く14巻がみたい!#本好き pic.twitter.com/6DgHuIYTwq
— なゆみん/司会・学生ライター▶︎22卒 (@kurokon81659360) December 27, 2020
しかし恵を攻撃しながらも甚爾の脳裏には
恵を売る取引をした際の記憶がかすかに蘇っていました。
ふと、甚爾は恵に名前を聞きます。
恵は「伏黒」と苗字のみ返答。
彼の名が「禪院」ではないことに安堵し
「よかったな」
とほっとしたような笑顔を浮かべて自害し
困惑する恵の前で、再び甚爾は息絶えることとなるのでした。
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まとめ
一度死んで、生き返って再び死んだ甚爾。
しかし一度目の死とは違って
二度目の死は息子が自分の想像していたよりも
よい環境で育ってくれたことを知れた後
自身で選んだ死でした。
生きている間は周囲をその超人的なパワーで
めちゃくちゃに壊す、一種痛快な戦い方で
読者をかなり魅了してくれました。
厄介ではありますが、生きていたら
状況が何か変わっていたかも?と思うと
惜しい人物でしたね。