呪術廻戦│夏油傑(げとうすぐる)の正体とは?術式・五条悟との関係や命日・百鬼夜行まで徹底解説!
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本編では法衣姿の謎の男として

0巻では乙骨の前に立ちはだかるラスボスとして

過去編では五条の大切な親友として

さまざまな顔が描かれる夏油傑(げとうすぐる)。

 

現在の彼は遺体を乗っ取っただけの偽者ですが

では夏油傑本人は一体どういう人物だったのか。

 

この記事では、夏油本人のプロフィールから

五条とたもとを分かつ経緯までを解説していきます。

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目次

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夏油傑(げとうすぐる)とは?(声優:櫻井孝宏)プロフィール紹介!

年齢 28歳
階級 特級呪術師
一人称 「私」
イメージソング
  • →Pia-no-jaC←『Paradiso』
  • Two Door Cinema Club『Come Back Home』
CV 櫻井孝宏

 

現在の日本の呪術界にたった4人しかいない「特級」の一人です。

 

しかし「呪術師」ではなく「呪詛師」。

呪術によって人を守るのではなく

人を殺める者で、その呪詛師の中でも

「最悪の呪詛師」とまで呼ばれた者です。

 

見た目は僧侶、実は宗教を隠れ蓑にしているだけ

見た目は黒のロングヘア―と長身が特徴的なさっぱりとした美青年。

墨染の法衣の上に偏袒右肩(へんたんうけん・右肩が出ている)の

五条袈裟(布が横に5枚連なっている)を纏っています。

 

しかし僧侶ではなく、とある宗教を乗っ取って

金と呪霊を集めるために掌握したので

「教祖様」としての見た目を取り繕っているに過ぎません。

 

ちなみに「夏油」というちょっと変わった名前の由来は

岩手県北上市にある「夏油高原」(スキー場・温泉)だとか。

 

生真面目、ゆえに人を呪う

調子が良かったり人を挑発したり、ひょうひょうとした

性格にも見えますが、実はかなり真面目な性格でした。

高専時代は「優等生」で通っていたくらいです。

 

非呪術師を皆殺しにすると決めた際は

自分の親(非呪術師でした)を手にかけるほど真面目。

それほど強い覚悟ができた人物とも言えます。

 

現在虎杖たちの前に姿を現しているのは偽者

すでに亡くなっている人物であるため、本来なら

現在生きて行動することはないはずでした。

 

正体は加茂憲倫という呪術師が夏油の遺体を

利用しているものだったのですが

実は作中で偽者であることが明らかになる前に

ファンの間では「以前の夏油と違う」

「人が変わったように見える」と言われていました。

 

 

本物の夏油は

  • 五条のことを「悟」と呼ぶ(偽者は「五条悟」)
  • 非呪術師を「猿」と呼んで忌み嫌う(偽者は「猿」と言わない)
  • 反面、呪術師や呪霊は大事に扱う(偽者は呪霊を見下している)
  • 大事にしていたはずの「家族」(仲間の呪術師たち)がいた

    といった行動が目立っていたため

    勘のいいファンは早くから別人物であると予想していたのですね。

    (何より特徴的だったのは額の縫い目ですが)

     

    そして、その勘は見事に的中することとなりました。

     

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    夏油傑の術式・領域展開・技

    呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)

    呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)という生得術式を持っています。

    術式展開が使用できるかは不明。

     

    呪霊操術は、呪霊を降伏させ

    自身の手となり足となるものとして隷属させられるもの。

     

    いつでも出し入れ可能であり、しかもストックの上限は存在しません。

    0巻(百鬼夜行決行時)の時点で6500体ほども持っていました。

     

    取り込む際には呪霊を黒い球体状にし、飲み込むしかありません。

    呪いそのものの味とは「吐瀉物を処理した雑巾の味」と

    本人が称したほどで、そのことを誰にも言っていないことから

    裏ではかなり神経を消耗していたと思われます。

     

    高専時代の「嘘」

    階級換算2級以上の差があれば降伏させずに

    ほぼ無条件で取り込むことが可能です。

    特級となった後は2級呪霊以下ならほぼ自分のものに

    できたというわけですね。

     

    高専時代には「主従関係のない呪霊しか取り込めない」と

    嘘をついていましたが、実際は主従関係があっても

    持ち主を殺してしまえば取り込むことができます。

     

    そのため、里香を狙った際には主である

    乙骨を殺す必要があったのですね。

     

    実は近接格闘も得意

    本来、呪霊を操って戦う呪術師は呪霊の強さが

    そのまま本人の強さとなるため、呪霊に頼りがちなもの。

     

    そのため本人を狙われると困る者が多いのですが

    夏油の場合はわざと相手と距離を取り

    「近接戦闘を避けている」と思わせ誘いこんでから

    格闘術でボコボコにできる程度には強いです。

     

    後に様々な呪術師が扱うことになる、三節棍である

    特級呪具「游雲(ゆううん)」は夏油の持ち物でした。

    呪具の扱いも得意だったのですね。

     

    ちなみに、帳も自身で下ろせます。

     

    所有している呪霊

    基本的に夏油が使役する呪霊には名前がありません。

    (あるのでしょうが彼が呼びません)

     

    名前が出てきたものを紹介しますが、この中には

    夏油自身ではなく、夏油の遺体に残っていたものを

    加茂憲倫が勝手に使用しているものも含まれます。

     

    • 特級仮想怨霊「化身玉藻前」
      呪霊にも等級があるのですが、これは
      登録されている「特級呪霊」16体のうちの1体です。

    • 「虹龍」(こうりゅう)
      夏油の手持ち最高硬度の呪霊(高専2年時点)です。

    • 「口裂け女」
      名前は仮称。「わたしきれい?」という質問に答えるまで
      お互いに不可侵を強制する仮想領域を展開できます。

    • 武器庫呪霊
      これも名前がありません。伏黒甚爾が所有していたのを
      後に武器の収納用に取り込みました。

    • 特級特定疾病呪霊「疱瘡神」
      天然痘に対する恐怖から生まれた呪霊です。
      「神」と付いていますが実際は神様などではないため
      「疱瘡婆」と呼ぶのが正しいようです。

     

    極ノ番(ごくのばん)『うずまき』

    呪霊操術の奥義です。

    取り込んだ呪霊を渦状に一つにまとめてぶつける技で

    相手は超高密度の呪力を食らうこととなります。

     

    対乙骨戦のラストではその時所持していた全ての呪霊

    4461体を一つに束ねてぶつけました。

     

    後に渋谷事変にて語られた「うずまき」の神髄は

    素材として消費した準1級以上の呪霊から術式を抽出するというもの。

    夏油本人がこれを知っていたかどうかは不明です。

    (知っていたなら乙骨戦で本気を出していないことになりますが)

     

    五条悟と夏油傑の関係

    高専時代はお互い唯一無二の親友でした。

    「俺たち最強だし」と五条が言う程度には互いの強さを

    認め合っていた様子。

    (五条の一人称は夏油にたしなめられ後に「僕」「私」になっていきます)

     

    夏油も同じく「私達は最強なんだ」と語っていました。

    二人のズレは星漿体護衛任務失敗後から

    星漿体・天内理子の護衛任務の途中、伏黒甚爾の

    乱入によって五条も夏油も重傷を負い

    天内は殺されてしまい、任務は失敗となります。

     

    仕組んだのは「盤星教(ばんせいきょう)」と呼ばれる

    宗教団体。信者のほとんどが非呪術師で

    星漿体、その実普通の女の子であった天内の遺体を

    笑顔と拍手で迎えていました。

     

    この光景に五条も夏油も強い怒りを覚えます。

    しかしその怒りの感情に戸惑ったのは夏油の方でした。

     

    五条は「最強」へ。夏油は最大の二択を迫られる

    甚爾との戦いで五条は新たな才能を開花させ

    誰も並ぶことのない「最強」へより近づいていきます。

     

    そのため二人は一緒の任務に就くことが少なくなり

    あまり顔を合わせることがなくなってしまうのですが

    その裏で夏油は

    「呪術師は非呪術師を守るもの」

    という大義に疑念を抱き始めていました。

     

    九十九由基との出会いと後輩の死去

    五条にも話せない疑念を、偶然会った九十九由基に吐露。

    「非呪術師を皆殺しにすればいい」

    といううっかり出てしまった本音を、彼女は肯定します。

     

    その後、後輩の灰原が任務で命を落とし、七海も目に怪我を負います。

    その任務は五条が一人で引き継いだのですが

    最初から五条が一人でやれば誰も死ななかったという思いから出た

     

    「もうあの人一人で良くないですか?」

    という七海の言葉に、夏油はもう五条に自分が必要ないことを悟ります。

     

    五条、そして日本呪術界から離反

    高専3年時に単独任務でとある集落に行くことになった夏油。

    すでに呪霊は祓った後で、虐待されている双子の少女を発見します。

     

    少女たちは呪力を持っており、村人たちはそれこそが

    怪異の正体と勘違いして少女たちを監禁・虐待していたのでした。

     

    夏油が説明しても聞く耳を持たない村人たちの言葉は

    すでに夏油には人間の言葉に聞こえていませんでした。

     

    その日夏油は村人112人を殺害。高専を追放されました。

     

    五条の説得もすでに遅し

    数日後、五条と会うのですが

    夏油の目的を「無理だ」と否定した彼を傲慢と切り捨てます。

    「殺したければ殺せ、それには意味がある」

    と去っていく夏油に五条は手が出せず、見送るしかありませんでした。

     

    「君は最強だから五条悟なのか? 五条悟だから最強なのか?」

    この言葉は、自分一人が強くても意味がないと

    五条に気付かせ、現在まで五条の中心に据えられる

    芯のようなものとなりました。

     

    その後、盤星教を乗っ取り

    信者に金と呪霊を集めさせ続けて0巻の

    百鬼夜行へと至ります。

     

    「百鬼夜行」を引き起こし、その日が命日となった

    0巻にて、「百鬼夜行」を引き起こす

    ラスボス的な存在として乙骨の前に立ちはだかりました。

     

    百鬼夜行は京都・新宿で自分の呪霊たちを解き放つテロのようなもの。

    この時久々に高専に来たような発言をしていたため

    高専に来たのも、五条と会ったのも離反後初であると思われます。

     

    夏油は乙骨に憑いた特級過呪怨霊・「里香」が欲しいため

    乙骨を引き入れようとするのですが、これを断られ

    乙骨と戦い、主従関係を解消させて取り込もうとします。

     

    しかし縛りを解除した里香の前に敗北。

    右腕を失ってなお諦めずにいるところに現れたのは

    親友の五条でした。

     

    夏油の命日は2017年12月24日

    五条の姿を見て夏油はとうとう諦めます。

    何か言い遺すことはあるかという五条に

    皆が皆憎かったわけではないが

    この世界では心の底から笑えなかった

    と語りました。

     

    五条が最後にかけた言葉に、夏油は柔和に笑い

    「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」

    と言って五条自身の手で葬られることとなりました。

     

    2017年12月24日。

    百鬼夜行決行のこの日が夏油の命日です。

     

    五条が最後にかけた言葉は、作者の芥見先生曰く

    「0巻の中ですでに言っている言葉」だそうです。

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    まとめ

    「現在の呪術界を変えたい」という気持ちそのものは

    きっと五条も同じで、正しかったはずでした。

     

    呪術師が別の誰か、何かのために

    使い捨てられることのない呪術界。

     

    それは今の五条が目指しているものであり

    かつて夏油が望んだものでもあります。

     

    今の夏油は体を乗っ取られている状態ですが

    どうやらかすかに自我が残っている様子。

     

    失ったはずの右腕も元に戻っていましたから

    復活のきざしがほんの少しだけ見えているのかもしれませんね。

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