呪術廻戦第110話「渋谷事変28」
伏黒は一時的に陀艮の領域に穴を空けることに成功する。
陀艮の領域から脱出するべく伏黒の元に集合する七海、直毘人、真希。
その狙いに気付き、向かってくる陀艮。
しかし、脱出を目前に、伏黒が空けた穴からは見知らぬ男が入ってきたのだった。
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目次
呪術廻戦110話のネタバレ
前回の呪術廻戦 第109話のネタバレはこちらから
前回のおさらい
伏黒が空けた穴から現れた男の正体とは？
伏黒が陀艮の領域に空けた穴から入ってきたのは、黒髪で口元に傷のある男だった。
見覚えない男の登場に困惑する面々。
陀艮は、伏黒たちの目的は領域からの脱出ではなく、この男を、新たな術師を招き入れることが目的だったのかと思う。
男は瞬時に移動し、おもむろに真希の呪具を掴んだ。
真希は男の動きの速さ、力の強さに驚く。
男が呪具を掴んだまま軽く腕を振り上げると、真希の体は浮き、そのまま飛ばされてしまう。
呪具を手放し、着地した真希はさらに驚く。
「呪力をまるで感じなかった!!
ただの力比べで負けたのか!? この私が!?」
脱出しようにも既に伏黒の空けた穴は閉じてしまった。
脱出するという狙いがバレてしまった以上、再び領域に穴を空けることは難しいと考える伏黒。
その最中、唯一突如現れた男の正体に気付いた人物がいた。
「……!甚爾か!!」
禪院 直毘人だった。
「殺戮人形」と化した禪院 甚爾
陀艮の領域に突如現れた男、禪院甚爾は、オガミ婆の降霊術により器となった孫に降霊させられたものだった。
しかし、オガミ婆は倒され、器である孫の呪力も尽きていた。
本来、その時点で降霊は終わるはずのものだったのだ。
だが、降霊させられた禪院甚爾は止まらなかった。
呪力が消費されず、終了する契機を失った術式は、あらゆるイレギュラーな条件が重なり暴走していた。
器が壊れるまで本能のままに戦い続ける「殺戮人形」と化していたのだった。
甚爾はその場にいた中から本能のままに、強者である陀艮に狙いを定めていた。
目の前の男に呪力が無いことを不思議に思う陀艮だったが、
「言うに及ばんな」と、自ら攻撃を仕掛ける。
が、一瞬にして甚爾は真希から奪った呪具「浮雲」を使い、返り討ちにしていた。
陀艮はその力に驚きつつも続けて攻撃を仕掛ける。
次々と攻撃をかわす甚爾は、さらに速度を上げていた。
陀艮は今までより硬度と攻撃力を上げた式神を使い応戦。
しかし、殺戮人形と化した甚爾は全く怯むことなく向かっていく。
呪具「浮雲」とは？
真希の持っていた呪具「浮雲」。
甚爾はそれを使いこなし、戦っていた。
呪具「浮雲」は、特急呪具の中で唯一術式効果が付与されていない呪具。
つまり、純粋な力の塊であり、
故にその威力は持つ者次第で左右されるという呪具であった。
甚爾と陀艮の戦いを見守る面々。
中でも、七海はその状況を打開する策を考えていた。
先ほどまで苦戦を強いられていた陀艮を相手に優勢に戦う甚爾を見、七海は伏黒に言う。
「彼に賭けます」と。
甚爾vs陀艮 決着？
甚爾は突如、「浮雲」同士を力の限りぶつけ始める。
大きな音を立てながら、「浮雲」は先端が尖った形へと研がれていた。
陀艮は呪力の無い人間に押されていることに驚きを隠せなかった。
だが、伏黒の力が弱まっている事に気付き、まだ必中効果さえ取り戻せれば勝機があると確信する。
伏黒の力が尽きるまで時間を稼ごうと空中へ飛ぶ陀艮。
しかしその先には直毘人がいた。
不意を突かれた陀艮。
甚爾は陀艮に「浮雲」の研いだ先端を突き立てたのだった。
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呪術廻戦110話の感想
突如現れた男、甚爾。
彼が何者であるかを直毘人以外は気付けていないというのがまた、今後、伏黒と何か展開があるのではないか？と期待させますね。
また、降霊により存在している状態でありながらも、呪力も使わず力だけで押していく甚爾の戦い方には、彼の強さの異常さが全面に出ていると思いました。
この時点では強者である陀艮を攻撃対象として向かっている甚爾ですが、今後は敵になるのか、それとも……？
陀艮との勝敗の行方や、伏黒と甚爾の関係など、今後の展開も気になりますね。
