呪術廻戦第114話「渋谷事変32」
伏黒vs甚爾は、既に力を使い果たしている伏黒が圧倒的に不利な状況でした。
ですが、伏黒には “反転術式を持つ家入が渋谷に来ている” というアドバンテージがありました。
家入が対応出来る範囲内まで甚爾を誘導した伏黒。
しかし、渾身の一撃は甚爾にかわされてしまいます。
そんな戦いの最中、伏黒を見た甚爾の中ではある記憶が蘇っていました。
それは、直毘人に息子を「金次第では禪院家にやってもいい」と話していたこと。
亡き妻に「恵をお願いね」と託されていたこと。
そして、金次第と言いつつも、術式(才能)があれば禪院家でもマシな扱いをされるだろうと、
考えていたことを。
甚爾は目の前の青年に「オマエ 名前は」と問いかけました。
「伏黒……」という答えを聞き、甚爾は「禪院じゃねぇのか よかったな」と、
笑みを浮かべながら「浮雲」を己の頭に突き立てたのでした。
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目次
呪術廻戦114話のネタバレ
前回の呪術廻戦 第113話のネタバレはこちらから
伏黒、新たな危機
伏黒は突然目の前で自害した男に駆け寄っていた。
笑みを浮かべながら「浮雲」を己の頭に突き立てたその男は、既に息絶えていた。
しかも、人相が全く別人のものになっていたのだった。
驚きつつも、困惑の色を濃くする伏黒。
直毘人が呼んでいた「甚爾」という名前。
自害する直前に男が言った「よかったな」という言葉。
それらが伏黒の頭に過ぎっていた。
しかし、己も負傷し、仲間ともはぐれた状況を考え、
伏黒はふらつきながらもその場を離れようと動いた。
その時、伏黒の背は何者かからの攻撃により大きく切られていた。
血を流しながら倒れる伏黒の視界に入ったのは、
「これこれ こーいうのよ!!」
「こーいうのが向いてんのよ!!」
残虐そうな笑みを浮かべた、ポニーテールの男だった。
日下部とパンダ 現れた夏油一派
その頃、渋谷ストリーム前。
日下部とパンダは移動しながら話していた。
二人で渋谷の建物内を調べて回っていたのだ。
パンダは棘が一般人の避難を粗方済ませたことから、早く五条のいる地下に向かおうと提案するが、
日下部は逃げ遅れた一般人がいるかもしれないと建物内の調査を続行しようとする。
日下部の例え話に納得するパンダ。
しかし、それは日下部の
「死にたくないから危険な地下には向かいたくない」
「パンダだけ地下に向かって自分が一人になってしまう可能性も避けたい」
という本音から出た時間稼ぎのための言い訳だった。
「やってられるか アホらしい」
周囲の呪力の変化に気付きつつも、時間つぶしを続行しようとする日下部。
その時、日下部とパンダは何者かの気配を察知する。
「高専の術師だな」
「投降しろ 出来れば術師は殺したくない」
二人が見上げた建物の上には、右目を隠した男とボブカットの女が立っていた。
二人の後ろにもっと大勢の気配を察知する日下部。
日下部はここでも相手の話を聞くことで地下に向かうまでの時間を稼ごうとする。
「話を聞かせてくれ 長~いやつを」
女は答えた。
「私達は夏油様の遺志を継ぐ者」と。
夏油死後 偽夏油により夏油一派に入っていた亀裂
それは夏油死後の夏油一派の会話。
そこでは菜々子・美々子と、右目を隠した男・ボブカットの女が対峙していた。
偽物が夏油を動かしていることについて、だ。
大好きな夏油の肉体が弄ばれていると考える菜々子・美々子は、
夏油の肉体を偽物から取り戻したいと思っていた。
しかし、右目を隠した男は違っていた。
偽夏油のやろうとしていることは夏油が望んだ世界だから協力しよう、
それが夏油の遺志を継ぐということになる、と。
さらにボブカットの女の一言が菜々子に火を付け、
菜々子は術式を使おうとスマートフォンを構えた。
術師同士の戦いが始まらんとしたその時。
「えぇいっっ!!!!」
その第三者による一言で場は静まった。
「双方 収めなさい」
第三者……ヘアバンドの女性口調の男は続けた。
夏油が一番望んでいないのは私達が傷つけ合うこと。
どちらも間違っていない。
だから、ここでお別れしましょう、と。
ラルゥと呼ばれたその男は、最後にこう続けた。
「どちらにもつかないわ」
「私達は家族」
「いつかまたどこかで 一緒にご飯を食べるのよ」と。
始まっていた宿儺vs漏瑚
投降を催促する右目を隠した男とボブカットの女。
二人のレベルを測った日下部は、二人と戦うことで時間を稼ぐ方が良いと判断する。
「シン・陰流 居合「夕月(ゆうづき)」」
日下部は抜刀しようと構えた。
日下部が投降に応じないと分かった右目を隠した男は右手を挙げた。
何かが起きようとしていた。その時だった。
男の背後で何かが光ったかと思った瞬間、ビルの一角で大きな爆発が起こった。
そして響き渡るゲラゲラゲラという笑い声。
「そんなものか!? 呪霊!!!」
渋谷上空にて、宿儺の攻撃が漏瑚を捉えていたのだった。
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呪術廻戦114話の感想
甚爾が自害するという形ではありましたが、やっと伏黒は戦いを終えたと思ったのも束の間、
まさかの新たな敵の登場で本当に休む暇無い作品だなと改めて感じましたね。
家入がいるとはいえ、まだ安心できない展開となってしまいました。
そしてパンダ・日下部と突如現れた夏油一派。
まだ謎多き夏油一派の面々が少し垣間見えましたが、
今後どのような存在となるのか気になるところです。
次回は宿儺vs漏瑚でしょうか?
呪霊同士の戦い、どうなるのか見物です。